(第ニ十話:乾、失明)
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良之は特攻隊の生き残りだったという植村に質問を投げかける。
「あんただって人生を死から逆算した男でしょ? 何を生きる糧にしたんですか?」
「そうだな・・・ごく平凡な事だが、死ぬ前に人を愛せる事ができたって事だな」
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札幌市内への3時間の新婚旅行に出かける良之と信子。
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札幌で就職したい、と手相を見てもらう。 「俺も易者になろうかな? 何学校?」
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「母は私が八つの時、信子さんのお父さんと再婚しました。
母は癌で死ぬことが分かっていたのに、父は母と結婚したんです。それからまもなく母は
亡くなりました。」
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「お前や浩を捨てた事は今でも胸が痛む。 しかし私とさえこの母親とはああするしか無かった。
たとえ短い束の間の日々だと知っていても。 植村くんにはとうとう分かってもらえなかった。」
娘の信子が同じ道を選んだ事を皮肉なめぐり合わせだと良太郎は思う。
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運転しながら目の異常に気づく良之。
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「見えない・・・。 何にも見えなーい!!」
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良之は特攻隊の生き残りだったという植村に質問を投げかける。
「あんただって人生を死から逆算した男でしょ? 何を生きる糧にしたんですか?」
「そうだな・・・ごく平凡な事だが、死ぬ前に人を愛せる事ができたって事だな」
札幌市内への3時間の新婚旅行に出かける良之と信子。


札幌で就職したい、と手相を見てもらう。 「俺も易者になろうかな? 何学校?」
「母は私が八つの時、信子さんのお父さんと再婚しました。
母は癌で死ぬことが分かっていたのに、父は母と結婚したんです。それからまもなく母は
亡くなりました。」
「お前や浩を捨てた事は今でも胸が痛む。 しかし私とさえこの母親とはああするしか無かった。
たとえ短い束の間の日々だと知っていても。 植村くんにはとうとう分かってもらえなかった。」
娘の信子が同じ道を選んだ事を皮肉なめぐり合わせだと良太郎は思う。
運転しながら目の異常に気づく良之。
「見えない・・・。 何にも見えなーい!!」